京の「匠」ふれあい事業
例年、京都市様よりご依頼をいただき実施しております、京都市立小学校の生徒さんと京都の伝統産業に携わる伝統工芸士との伝統工芸体験事業になります。
先週の11月28日(火)に京都市立神川小学校さんへ訪問させていただきました。
今回体験していただいたのは4年生の皆さんです。
扇子の歴史についてのお話からはじまり、平安時代の日本で生まれた扇子が世界へと広がったこと、様々な場面で用いられその種類は夏にあおぐ夏扇子だけではないこと、日本人のこころや気持ちを表す道具としても用いられていることなど、たくさん学んでいただきました。
実際の体験でも、空差しに挑戦することで扇子の仕組みを知り、また職人さんの手仕事の実演を見学することでその技術の高さや様々な工程があることなどを実感していただけたかと思います。
神川小学校の4年生の皆さん、先生方、貴重なお時間の中で体験授業をお受けいただき、ありがとうございました。
今回もおひとり一本ずつ、世界に1本だけのオリジナル京扇子を作っていただきました。また来年の暑い時期にお使いいただくのはもちろん、ぜひお正月などのハレの挨拶の席でそっと手元へ置いていただいて、今回学んだ “こころを表す使い方” を実践してみて下さい。きっとその気持ちは相手の方へ伝わると思います。相手を思いやる日本人の文化を、この先も扇子とともに持ち続けていただければ何より幸いです。
京都扇子団扇商工協同組合