令和3年12月18日 京の匠の技を知る!伝統工芸体験 京都市御室児童館さん訪問


UPDATE 2021-12-21

京の匠の技を知る!伝統工芸体験

今回は、今年度新たに公益財団法人京都伝統産業交流センターからご依頼いただきました事業によります、京都市内の児童と京都の伝統産業に携わる伝統工芸士との伝統工芸体験事業の第1回目になります。

先週の12月18日(土)、京都市御室児童館さんへ訪問させていただきました。

御室小学校さんに隣接し、嵐電の北野線が目の前を通ります。御室保育園さんと併設されたアットホームなあたたかい雰囲気の児童館さんで、地域の方がご利用になる和室のお部屋にて体験事業を行わせていただきました。

今回体験していただいたのは御室児童館へ通う4年生から6年生の皆さんです。
これまでの事業と同じように御扇子にまつわるお話からスタートして、実際に体験へと進みました。
お話では、京扇子についての説明の中で、“要(かなめ)”の部分が昔は鯨のヒゲだったことを知ると「へぇ~!」と驚く生徒さんたち。実際にその鯨のヒゲを手に持ってみることで、よりイメージが湧いている様子でした。今回は少人数での実施でしたので、生徒さんお一人おひとりとの時間をより長く持つことができ、体験もゆっくりと味わっていただけたかと思います。体験後の伝統工芸士による職人技の見学もじっくりと観ていただけました。土曜日だったこともあり、残念ながら出席できなかった生徒さんもおられましたが、事前に絵付けをお願いしていたので当日一緒に仕立てて、後日児童館さんよりお渡ししていただくカタチとさせていただきました。体験できた生徒さんから、できなかったお友だちに、当日のお話や体験の様子をお伝えいただければ何よりうれしいです。

御室児童館の皆さん、先生方、貴重なお時間の中で体験授業をお受けいただき、ありがとうございました。

自分の手が加わった扇子は、既製品とはちがった “特別なモノ” になります。日常の中で使い親しんでいただきながら、ぜひその魅力を周りの方にもお伝えください。そして、京扇子・京うちわを含め現在に続く様々な伝統工芸品に思いを巡らせていただければ幸いです。


京都扇子団扇商工協同組合