小丸屋住井
京の花街に生きづく文化 ~ 京丸うちわ ~
京の花街では、夏の挨拶に芸妓さんや舞妓さんがお得意先へ名入りのうちわを配る風習がございます。毎年初夏の頃になると、お料理屋さんやご贔屓の店先に、きれいどころの名前が華やかに飾られている光景を目にします。
小丸屋住井では代々京丸うちわを作り、花街の文化を支えております。
また、一般の方にはオリジナルの名入れ京丸うちわの販売や別注製造も承っております。お気軽に当店にお問い合わせ下さい。
※「京丸うちわ」は小丸屋の商標登録商品です。
江戸時代に名を馳せた団扇~ 深草うちわ ~
小丸屋住井の歴史は古く、時の帝より「伏見深草の真竹を使い、団扇作りを差配せよ」との命を受け、深草の地の人々を動かし、天正年間(1573~92年)に確立したのが「深草うちわ」。
江戸時代に入ると団扇や扇子文化が開花し、この「深草うちわ」が全国的に名を馳せました。
地紙には魔を祓う力があるとされ、昔より神事などに使われてきた琵琶湖のヨシを材料としており、団扇面に草木花を描いたものや都名所図会に彩色を施した「新深草うちわ」などがございます。
伝統文化の継承・発展のために
「京丸うちわ」「深草うちわ」以外にも黒布地の切り絵や江戸型彫りの作家もので仕立てた京うちわなどもあります。
また、日本舞踊の演目ごとの舞扇子も常時取り揃えており、京都の春の風物詩「都をどり」「京おどり」「鴨川をどり」「北野をどり」の舞扇子や舞台小道具を担当しております。
団扇・扇子の伝統工芸から日本舞踊の伝統芸能の継承のため、日本文化を世の中に発信して参ります。