令和6年9月18日(水) 京の「匠」ふれあい事業 京都市立新町小学校さん訪問


UPDATE 2024-09-20

京の「匠」ふれあい事業

京都市様より、例年ご依頼をいただき実施しております京都市立小学校の生徒の皆さんと京都の伝統産業に携わる伝統工芸士との伝統工芸体験事業になります。

9月18日(水)に京都市立新町小学校さんへ訪問させていただきました。

今回体験していただいたのは4年生の皆さんです。扇子についてのお話からはじまり、大河ドラマで放映中の「光る君へ」を例に、平安時代の貴族たちの間では扇子に和歌をしたため相手に想いを伝えたことや、茶道での扇子の使われ方などをご紹介して、昔から人々にとって扇子は自分の想いや気持ちを表す道具として使われていたことなど、扇いで涼をとるだけのものではないことを学んでいただきました。

体験では、京扇子の最後の仕上げ「附け」の工程を体験していただき、一筋縄ではいかない作業に時間をかけた分、職人の実演を目の当たりにしたとき、そのスピードと正確さに「おー!すごい!」と実感されている姿が印象的でした。また、友だち同士で工程を手伝ったり、応援したりと互いを思いやる姿も拝見でき、たいへん素敵な時間でした。

新町小学校の4年生の皆さん、先生方、小学校生活の貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございました。

今回の京扇子作りを通して、扇子には様々な種類や使われ方があることを学んでいただきました。今でも身の回りで必ず扇子は使われていますので、今回のお話を思い出しながら、ぜひ自分の目で発見してみて下さい。その発見とともに、扇子だけではなく様々な伝統工芸品が身の回りにあるということにも気付いていただければ何より幸いです。

 

京都扇子団扇商工協同組合