京の「匠」ふれあい事業
例年、京都市様よりご依頼をいただき開催しております、京都市立小学校の生徒さんと京都の伝統産業に携わる伝統工芸士との伝統工芸体験授業の第1回目となります。
先週の11月4日(金)に京都市立七条小学校さんへ訪問させていただきました。
今回体験していただいたのは6年生の皆さんです。
コロナ禍という厳しい状況は未だ続いておりますが、体育館をご用意いただけたことで空間を広く使うなど感染防止対策に努めつつ、体験授業を進めることができました。先生方にご理解とご協力をいただきましたこと、改めて感謝申し上げます。
体験では、時間が少し限られていたこともあり、京扇子に関するお話が若干コンパクトになりましたが、皆さんしっかりと聞いて下さり、さすが6年生だなぁと感心致しました。伝統工芸士による実演を目の前にして、各工程をじっくりと見学する姿や、扇骨に熱を加えて曲げていく“ タメ ”の作業を見て、「すごーい!」と驚く表情が印象的でした。
七条小学校の6年生の皆さん、先生方、貴重なお時間の中で体験授業をお受けいただき、ありがとうございました。
お一人おひとりが思い思いの絵を描き、立派な京扇子へと仕上がりました。通常だと見られない職人の手による製造工程を体験・見学いただいたことで、その技術力の高さや扇子の仕組みなどを学んでいただけたかと思います。京扇子・京うちわに限らず、日本の伝統工芸品と呼ばれるものは、その歴史とともに職人の技術も継承され、今日へと続いています。今回の学びが、この先も様々な工芸品に出会う中で、どんな技術で作られているんだろうと興味を持っていただくきっかけとなりましたら幸いです。
京都扇子団扇商工協同組合